「FIRE(ファイア)ってよく聞くけど、結局なに?自分にもできるの?」
そんな疑問を持つ20〜30代の方に向けて、この記事では、
• FIREとは何か
• 種類と特徴
• 向いている性格や価値観
• 日本で目指す際の注意点
• 海外のトレンド
などを、初心者にも分かりやすく・読み応えのある形でまとめました。
目次
FIREとは?日本と海外での背景の違い
FIREとは「Financial Independence, Retire Early」の略で、日本語では「経済的自立と早期退職」と訳されます。
簡単に言えば、働かなくても生きていけるだけの資産を築き、会社に頼らない生き方を目指す考え方です。
アメリカでは、雇用不安や生活コスト上昇の中、若いうちから資産を作って自由な人生を送りたいというムーブメントとして広がりました。
一方、日本でFIREが注目され始めたのはここ数年。背景には、将来の年金不安や会社に縛られない生き方への共感があります。
FIREの基本「4%ルール」とは?
FIREを目指す上でよく使われるのが「4%ルール」です。
これは、
「年間の生活費 × 25 = 必要資産額」
という考え方。
たとえば、年間生活費が200万円なら、200万円×25で5,000万円の資産が必要、という計算です。
その資産を年利4%で運用すれば、毎年200万円の不労所得が得られるという仕組みです。
もちろん実際の運用利回りや支出は変動しますが、「まずはどのくらいの資産が必要か」を逆算する目安になります。
代表的なFIREの4つのタイプと特徴
FIREには主に4つのスタイルがあります。生活水準や働き方の違いによって分かれます。
1. Fat FIRE(ファットFIRE)
高い生活水準を維持したまま、完全に働かずに暮らすスタイルです。
• 例:高級マンションに住み、海外旅行や趣味も楽しむ生活
• 必要資産:1億円以上など高額
• 向いている人:高収入でリッチな生活を維持したい人
2. Lean FIRE(リーンFIRE)
生活費を最小限に抑え、質素な生活でFIREを目指すタイプ。
• 例:家賃の安い場所で自炊中心の生活、支出を極限まで抑える
• 必要資産:2,000〜3,000万円など(生活費により異なる)
• 向いている人:ミニマリスト志向、節約好き、自由時間重視
3. Barista FIRE(バリスタFIRE)または Side FIRE
資産収入に加え、パートや副業で生活費を補うセミリタイア型です。
• 例:資産の利回りで家賃をまかない、週2日カフェで働いて生活費を補う
• メリット:資産目標が低く、柔軟な働き方ができる
• 向いている人:働くのが嫌ではない、好きなことを仕事にしたい人
4. Coast FIRE(コーストFIRE)
若いうちにある程度の資産を貯め、その後は追加の貯蓄をせずに運用に任せるスタイル。
• 例:30歳で2,000万円貯めて、それ以降はフルタイムで働きつつ資産運用で老後の備えを完成させる
• 向いている人:キャリアは継続したいが、将来の安心も早めに確保したい人
タイプ別:どんな人に向いてる?
Fat FIRE
• 将来の出費に備えたい子育て世帯や、生活水準を下げたくない人
• ストレスの少ない優雅なリタイア生活を望む人
Lean FIRE
• 少ないもので満足できる人
• とにかく早く会社を辞めたい人
• 固定費を徹底的に下げられる人
Barista FIRE / Side FIRE
• 副業や好きな仕事でゆるく働きたい人
• 人との関わりを保ちたい人
• ストレスなく、自分のペースで働きたい人
Coast FIRE
• 貯金ペースが早い20代
• 将来の不安を早く解消したい人
• 今のキャリアを続けたいけど、余裕はほしい人
自分に合ったFIREの選び方
FIREを目指すなら「自分に合ったスタイル」を見つけることが大切です。
以下の質問に答えてみてください:
• 自由な時間が欲しい?それとも安定した収入が欲しい?
• 節約は得意?我慢できる?
• 趣味や人付き合いにお金をかけたい?
• 今の仕事は嫌い?辞めたい?
これらを踏まえて、以下のように考えるのがポイントです:
• 「時間が第一。多少の節約は気にしない」→ Lean FIRE
• 「贅沢もしたい。時間も欲しい」→ Fat FIRE
• 「好きなことで少し働きたい」→ Barista / Side FIRE
• 「将来の安心感が欲しい」→ Coast FIRE
日本でFIREを目指す時の注意点
1. 税金と社会保険
FIRE後も健康保険や年金の支払い義務は続きます。会社員を辞めると、国民健康保険・国民年金に切り替わります。
また、投資の運用益には約20%の税金がかかるため、NISAなどの非課税制度の活用が重要です。
2. 住まいと生活費
家賃や食費など、生活コストを下げる工夫がFIRE実現には欠かせません。地方移住や実家暮らしを活用する「こどおじFIRE」も注目されています。
3. 再就職の難しさ
一度退職した後の正社員復帰は日本ではハードルが高めです。必要があれば働けるスキルや資格を維持しておくと安心です。
海外のFIREトレンドもチェック
• アメリカでは「バリスタFIRE」が人気。スタバなどでパートしつつ保険を得るのが定番。
• 東南アジアなど物価の安い国に移住して生活コストを抑える「海外FIRE」も。
• 「Slow FIRE」や「Regular FIRE」など、自分のペースで自由を取り戻す考え方も広がっています。
まとめ:FIREは「人生の再設計」
FIREとは単なる早期退職ではなく、人生を自分の手に取り戻す選択肢の一つです。
すぐに完全FIREを目指さなくてもOK。自分に合ったスタイルを見つけ、時間を味方につけて、少しずつ自由に近づく。
あなたのFIREへの一歩、今日から始めてみませんか?